秋葉原
秋葉原もこの20年近くで相当かわった。
昔は、と言うほどの昔でもないが、昭和の秋葉原は殆ど白物(冷蔵庫洗濯機など家庭電気製品)で、当時OA用に限られていた電子機器販売は細々と営業していたように記憶している。コピー・ファックス・プリンターが平成になって一般家庭にこれほど普及するとは誰が想像してただろう。
あのころ、ロケット・第一家庭電器・なかうら・広瀬無線・オノデンなど家庭電器に注力していた頑張っていた電器屋さんは最近は見かけなくなったり、元気がなくなっている。昔はメーカー代理店が電器屋さんに大量の自社製品を予算達成のために月末に大量導入してもらっていたという。業界用語で「押し込む」と言い、メーカー側は販売店幹部に連日接待攻勢をかけるため、秋葉原ならびにその近辺(銀座・上野湯島など)の高級割烹は流行っていた。交際費も相当なものだったそうだが、いまやその面影も無く、秋葉原にあった割烹屋は今や殆ど廃業しているそうだ。
今比較的元気なお店は石丸電機くらいで、情報機器で隆盛した有名なソフマップ・ラオックスでさえ、少し伸びが停滞しているのではないかと思う。地方ディスカウント店郊外進出や大手カメラ量販店の都心進出で秋葉原も相当顧客獲得競争がシビアになってきた。昨今のデフレ基調で顧客の眼も肥えてきており、ネットで価格比較する人も増えている。具体的には秋葉で商品を触り、価格サイトや掲示板などで製品長短関連の噂や経験談を充分聞いてから、あらためて、通販や高額ポイント制の郊外安売店で買うのが情報コンシューマの一般的傾向。これでは秋葉原はたまったものでない。
いま、秋葉のパソコンショップはノーブランド周辺機器やDVD・デジカメ・ポータブルオーディオプレヤーなどを買う人であふれているらしい。AVに強い関心のある若い人が、それらを観たり聴いたりするために自作パソコンを作り、音響周辺機器を上手につなぐ人が増えているせいだ。Dachs飼主も昔は音響マニアの一員で、アカイの巨大4chオープンリールテープデッキやサンスイのスピーカーを大阪日本橋電機街に買いに行ったものだが、ネットから音楽をダウンロードしさえすればいまや、100gを切る超小型プレヤーで電車の中でもどこでも、ヘッドフォン(イヤフォンとは言わないそうです)で好きな音楽が気軽に観賞できる。
一時流行った家庭用ゲーム機器やソフトも最近は一段落しているようで、郊外のパソコンショップやレンタル店で中古販売が隆盛とのこと。今の秋葉客層は、パソコン系のほかは模型玩具を初めとする趣味性の強いマニア店が増加し、所謂普通の電機屋さんのスペースは徐々に減ってきている。違法ソフトや怪しい中古販売も含め、パソコン系にも周辺機器部品バラ売りの店面積が増えてきている。
資金さえあれば秋葉原で『儲かる』とDachs飼主が思っている商売が二つある。
ひとつめは食べ物店。
秋葉営業時間も時間が長くなっており、朝は10:00頃から夜は11:00過ぎまでお店は営業している。従業員だけでも数千人はいると思われ、社員食堂スペースもお店側では用意できないため、また食事時間もお店により交代制をとっているので、美味しい料理を安く出せば必ず儲かる筈。今秋葉で行列の出来るお店は博多らーめんの店1軒のみと思うので、インターネットの使えるなど一味違う食べる空間を作れば「きっと儲かる」
ふたつめは古本屋。
簡単で梱包箱から出せば直ぐ使えるようにパソコンはメーカ広告されているが、これが誇大広告でないという人は殆ど皆無でしょう。折角買ったパソコンだから有効に使おう、人気高いのでこの際もう一度、埃をかぶっているパソコンを出して勉強しなおそう等と考えている人が大半ではないかと思う。パソコンで判らないときや判ろうとするときにまず頭に浮かぶのは市販のパソコン解説書。雑誌も含めると1ヶ月にざっと1000冊レベルの発刊が繰り返されているという。しかしながら、1冊の本を2000円前後もだして買っても自分が本当に知りたいと思うことは立ち読みの時に買おうと思った数行だけだったことがありませんか? 解説書はパソコンを使うときに本来何度も繰り返して読み・学習するものだが、帯短襷長の書籍が多く、手元に自然に解説書が増えてゆく。例えばソフトの購入代金よりソフト解説書の購入金額のほうが多くなることもしばしばで、ソフトはなるべく安く買おうとするが、解説書が何度も買うとソフト価格より高くなることにはあまり神経を尖らせていない人も多い。あっても読みたくない本は山のように各家庭に眠っている一方、一昔前のバージョンが買えない、プログラミング言語の解説書は古いものでもサンプルのついた判りやすいものが欲しい、とにかく初心者なのでいろいろな解説本を安く読みたい・・・というような方も多いはず。こういう人たちをターゲットに高く買います安く売りますの古本屋商法で秋葉原にショップを開いたら「きっと儲かる」
近日中に『ぼくなつ』に出稿予定
