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2016年6月20日月曜日 曇り  PM9時32分投稿 

相剋の森

 先週水曜日に借りた4冊は、2日で1冊、「カエルの楽園」「リカ」「自覚」の順に読み続け、昨日から今日にかけては熊谷達也著「相剋の森」を読み終わった。男女の愛の形がなかに少し盛り込まれているのはうざったいが、きょうみぶかく読ませてもらった。作家の筆力が現れている作品である。ライター美佐子を主人公にして、マタギ猟を通し、現代における人間と自然との関わり方を追求している。最近新聞をにぎわせている熊の侵入を思いながらじっくりと読んだ。頭数が少なくなっているツキノワグマを狩ることの意味を、奥山放獣という動物愛護的に正しそうな処置を絡めて描かれる。狩猟と動物愛護という二項対立から、ふと浮上する瞬間があり、そこに彼の筆力に魅かれ、思わずページをめくってしまう。テニス友達で秋田出身の方が居るのだが、熊も土地の人間にとっては上手に付き合ってゆくご近所さんだと言っていた。人は、自然と熊と共に生きることが正解のようだ。この本のキーワード『山は半分殺してちょうどいい』が光っていた。カエルの楽園は予約者が50人を超えているそうなので、明日図書館に返しに行く。

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