« ぼちぼち年末調整 | 坐禅友のご逝去 »
- 投稿日:
- 24年1月18日木曜日
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久々に読み応えのある本に出合えた
1昨年暮れに亡くなった思想史家「渡辺京ニ」さんの代表作『 逝きし世の面影』600頁を読破した。渡辺さんを知ったのはNHKEテレで日曜朝に放映しているこころの時代で人物を知って読んでみたくなった。なかなかおもしろかった。幕末や明治の日本の、ごく普通の庶民の快活で自由な、そして精神的に豊かな暮らしぶりを、その当時の来日欧米人の瑞々しい記録から明らかにした大作。まさにDiscover Japanesesである。彼らは日本において(彼らの価値観からして)受け入れがたい様々な事象を目にした一方で、それを上回る大きな感動をこの地で経験したことを、赤裸々に文書につづっており、そのころ全くいなかったdachs飼主でさえ、共感と尊敬の市民生活を想像でき、感動した。ぜひみんなに読んでもらいたい作品だった。庶民の生活を欧米人の目から見ているのだが、先日読んだ「人新世の資本論」が正しいのではないかと思った。借りた本だが、Amazonかどこかで改めて購入したい。
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