普勧坐禅儀を読む
朝から曇りがち、午後から小雨が落ちだしてきた。朝8時からのテニスレッスンを終えて、ツレアイを駅まで送る。今日は市谷でツレアイの出身中学高等学校の東京支部同窓会が市谷にて開かれるとのこと。dachs飼主だけでは愛子婆さんの面倒は見切れないので、婆さんは已む無く今日明日とホームに一泊研修に出てもらった。駅からの帰り、ジムに行ってのっけからまたもトレッドミルランニング。昨日より長い45分6Kmを走りきったが、足、特に膝は軽い。やはり靴さまさまである。
食事は駅前王将で餃子激盛定食。走って500カロリー減らしても、3人前の餃子を食べるとおつりをたくさん貰ってしまう。
午後は東祥寺さんで坐禅会。今日も新しいメンバーが4名ほど増えていた。坐禅後半では近頃『普勧坐禅儀』という坐禅の仕方(作法や意義も含む)について解説した文言を坐禅をしながら唱えている。全文を唱えると30分以上かかるので、3回に分けて唱えており、今日は中段を唱えてきた。
[help]普勧坐禅儀
詳細は坐禅の別項にゆずるが、本日読んだ中段は以下の文言。
夫れ参禅は静室(じょうしつ)宜しく、飲食(おんじき)節(せつ)あり。 諸縁を放捨(ほうしゃ)し、万事を休息して、善悪を思わず是非を管(かん)すること莫(なか)れ。 心(しん)意識の運転を停(や)め、念想(ねんそう)観の測量(しきりょう)を止(や)めて、作仏(さぶつ)を図ること莫れ。豈坐臥(ざが)に拘(かかわ)らんや。
尋常(よのつね)坐處(ざしょ)には厚く坐物(ざもつ)を敷き、上に蒲団(ふとん)を用う。或は結跏(けっか)趺(ふ)坐(ざ)或は半(はん)跏(か)趺坐。 謂(いわ)く結跏(けっか)趺(ふ)坐(ざ)は先ず右の足を以て左の股(もも)の上に安じ、左の足を右の股(もも)の上に安ず。 半(はん)跏(か)趺坐は但だ左の足を以て右の股(もも)を圧(お)すなり。 寛(ゆる)く衣帯(えたい)を繋(か)けて斉(せい)整なら令(し)むべし。次に右の手を左の足の上に安じ、左の掌(たなごころ)を右の掌の上に安(あん)じ両(りょう)の大拇指(だいぼし)面(むか)いて相(あい)サソう。
乃(すなわ)ち正身(しょうしん)端坐して左に側(そばだ)ち右に傾き前(まえ)に躬(くぐま)り後(しりえ)に仰ぐことを得ざれ。耳と肩と対し鼻と臍(ほぞ)と対せしめんことを要す。舌上のアギトに掛けて唇歯(しんし)相著(つ)け、目は須らく常に開くべし。
鼻息(びそく)微(かすか)かに通じ、身相(しんそう)既に調えて欠気(かんき)一(いつ)息(そく)し、左右揺振(ようしん)して兀兀(ごつごつ)として坐定(じょう)して、箇(こ)の不思量底(ふしりょうてい)を思量せよ。不思量底如何(いかん)が思量せん。 非思量(ひしりょう)。此れ乃ち坐禅の要術なり。
所謂(いわゆる)坐禅は習禅(しゅうぜん)には非ず、但是れ安楽の法門なり。 菩提(ぼだい)を究尽(ぐうじん)するの修証なり。 公案(こうあん)現成(げんじょう) 羅籠(らろう)未(いま)だ到らず。 若(も)し此の意を得ば龍の水を得るが如く虎の山に靠(よ)るに似たり。 當(まさ)に知るべし正法(しょうぼう)自(おのずか)ら現前し昏散(こんさん)先ず撲落(ぼくらく)することを。若し坐より起(た)たば徐徐として身を動かし安祥(あんしょう)として起つべし 卒暴(そつぼう)なるべからず。
嘗(かつ)て観る超凡(ちょうぼん)越聖(おっしょう) 坐脱立亡(ざだつりゅうぼう)も此の力に一任することを。況んや復(また)指竿(しかん)針鎚(しんつい)を拈(ねん)ずるの転機、払拳棒(ほっけんぼう)喝(かつ)を挙(こ)するの証契(しょうかい)も、 未(いま)だ是れ思量分別の能(よ)く解(げ)する所に非ず。豈神通(じんつう)修証の能く知る所とせんや。 声色(しょうしき)の外(ほか)の威儀(いいぎ)たるべし。那(なん)ぞ知見(ちけん)の前(さき)の軌則(きそく)に非ざる者ならんや。[/help]
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