直堂を習う
昨年末、図書館に予約していた有川浩さん著『阪急電車』が入ったので、借りに行って、食後テレビも見ず、一気に読んでしまった。前半は少しかったるいと感じたが、さすが昨年、映画化までされたベストセラー作品、後半はとてもスカッとして読み応えがあった。面白かったので、彼女の小説『三匹のおっさん』と『塩の街』を早速図書館に予約を入れておいた。今日もどっさりと朝から降っている。おかげで、市の一斉美化清掃が雨天中止になってしまった。市からの中止連絡を受けて、町内関係部署に電話連絡網で報せた。清掃は、ゴミゼロの日としている5月30日と半年後の11月30日近辺の日曜日朝に各世帯が近隣の公道部分や公共施設などの掃除を町内会が音頭をとって、毎年2回行なっている。
朝8時からは、週例のテニススクール授業を受ける。外は凄い雨で、少しインコートの中で奔ると汗が文字通り噴出し、眼が潤み、眼鏡が曇ってくる。タオルのハンカチ1枚が半時間で使い物にならなくなる。
ジムに行った後、東祥寺さんへ、月一回の坐禅と写経をしてきた。坐禅の際、古手のdachs飼主ともうひとりが、住職の指導を受けて、警策(きょうさく)を使う直堂(じきどう)という役を勉強させて貰った。
[help]警策は、警覚策励(けいかくさくれい)の略。坐禅のとき、修行者の肩ないし背中を打つための棒を指す。曹洞宗では「きょうさく」、臨済宗では「けいさく」と読む。長さは宗派によって異なるが、一般的に持ち手は円柱状で、先端に行くにしたがって扁平状となる。
警策を与える者を直堂(じきどう)と言う。直堂は坐禅中の禅堂内を巡回し、修行者の坐禅を点検する。このとき、曹洞宗では警策を体の中央に立てて、臨済宗では右肩に担いで巡回する。曹洞宗においては坐禅の姿勢が前かがみになっていないか、臨済宗においては法界定印の親指同士が離れていないかが、警策を与える一つの基準となっている。姿勢が前かがみになったり、法界定印の親指同士が離れたりするのは、坐禅に集中できていない証拠だからである。[/help]
阪急電車、土地勘のある方には、面白さも何割か増すでしょうね。
多面的に捉えた描き方は、海堂尊氏の小説と通じるところがあります。
はらしょさんへ
あの本は、駅前風景を数駅知っているdachs飼主はもちろん、知らなくても昼間や土日の電車内風景そのものを描写しています。
隣の人に気軽に話しかけられたり、正義感に駆られる、のは関西だけでなく、全国に通じるのではないでしょうか。