歳とって性格悪くならない
夕刊を観て驚いた。100歳以上が9万5千人を越えているとのこと。内訳は男性7000人で残りは女性。人口10万人あたり76人というから我が街には80人ほど100歳を超えてる人がいるのかもしれない。
『廃用身』を読んで初めて知ったDr作家久坂部羊さんが高齢者には「身体機能の喪失」「社会的経済的喪失」「性格の変化」があらわれるので、心身とも健康に過ごしたいと主張していた。長生きとはすなわち老いることで、老いれば身体は弱り、能力は低下し、外見も衰えます。社会的にも経済的にも不遇になりがちで、病気の心配、介護の心配、さらには死の恐怖も迫ってくる。
悪い性格を可能な限り眼に付かぬよう心がけたい。
「身体機能」 老眼では細かい文字が読みにくくなる(dachs飼主も同様で1年半前の白内障手術の影響か小さな文字が以前のように見えなくなった)。ほかにも歯の脱落、嚥下機能の低下、平衡感覚の低下、筋力低下、性機能低下が不可避だ。また、免疫機能の低下で病気になりやすく、呼吸機能、心機能の低下で息切れや動悸、脳機能の低下で物忘れや勘ちがい、思考渋滞などが起こり、移動機能の低下では骨粗鬆症で骨折しやすくなったり、生活習慣病も悪化して、「病気のデパート」と呼ばれる状態になったりする。
「社会的経済的」 配偶者や友人など、親しい人との死別もあり、子どもや孫の独立による離別、些細なことから関係が悪化して疎遠になったり、思いがけないストレスとなる。仕事をやめて自由になると、時間的な余裕は増えますが、経済的、体力的余裕がなくなり、せっかくの自由時間をうまく使えないようになる。
「性格の変化」 むかしから年を取ると人間が丸くなるなどといわれますが、それはせいぜい七十歳くらいまでで、それ以後は体力の低下とともに忍耐力や自制心、寛容力も弱って、キレやすくなったり、すぐ弱音を吐いたり、少しの我慢もできなくなったりする。意欲の減退、興味の喪失、関心の低下などで活動性が落ち、逆に心配や不安が増大して、消極的、怠惰、面倒くさがりの傾向が強まる。過去に得た知識や経験に依存するため、保守的、内向的になり、予期不安(まだ起こっていないことをあれこれ心配する)も高まる。自らが弱ることで、嫉妬や猜疑心、事実否認、自己憐憫などが強まり、老人であることを盾に、わがまま、頑固、自己中心的行動が増えたりもする。高齢になれば、もともとの悪い性格もいっそう強化され、意地悪、不機嫌、神経質、弱気、身勝手、独善的、説教好き、おしゃべり、ネガティブ思考、投げやりになる高齢者も多い。
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