潮来佐原老人旅編集完了
以下の文章をつけて、先週末に行った潮来佐原老人旅をサイトアップした。今日、せっかく休みを取ったのに、午前中いっぱいかかってしまったデス。
平成18年1月20日(土)から翌21日(日)にかけ、爺と婆合わせて5人で茨城県の宿に泊まって季節がら、鮟鱇鍋を食べに行こうと約束し、潮来の『簡保の宿』を予約した。Dachs飼主夫妻(合計111歳)、義母愛子(83歳)、義母の姉にあたる伯母夫妻(合計170歳)の平均年齢72歳、合計だと363歳にもなるご一行様がDachs飼主のヨボヨボ運転で土曜日、午前10時に出発した。今回のツアーメインは遅い初詣を兼ねて、東国3社と呼ばれる鹿嶋神宮、香取神宮、息栖神社を参拝すること、食事は茨城名物の鮟鱇鍋、房総半島の新鮮寿司を食べることがメイン。皆様お年寄りなので出発はゆっくり、食事はアルコールも入って最低でも1時間半かけてゆっくり食べてたくさんしゃべるお年頃ばかり。良く出てくる言葉は「話は変わるけど」「ちょっと、ちょっと」「えーと 何やったかいな」、「あーそれそれ」、「私も 」、「若い頃は」・・・が多く、話が何度も繰り返され、往きつ戻りつする。
まず最初に向ったのは高津の杜駅に近い成田卸売り市場の中にある『江戸っ子寿司』にてビッグな「あなご、さば、えび、かに」などをほおばる。かになどは足一本がまるまま出てくるのでネタだけしか食べられない大きさ。おわんも美味しかった。11時に行ったので、量は食べなかったが味には十分、堪能できた。 寿司屋を出たころからポツポツと雨が降り始めたが、「何とかなるさ」と一路佐原へ。
佐原は北総の小江戸と呼ばれ、旧い町並みに風情がある。車を降りたら、雨は止んでおり、傘は一本だけ持って町並みを見にいく。義母愛子の持ってる杖を傘に変えませんかと言えば、だれも傘の重みを気にする必要が無いので楽だ。さいわい旅館に入るまで雨が降らなかったので助かった。
3年前にも行ったことがあるが、お年寄りにはたいへん好評で来て良かったと思う。小野川沿いに保存されている、町家の町並み、伊能忠敬旧宅、樋橋などを1時間ほどかけて歩く。以前、独立した市であったが、隣の香取市と合併して今は佐原市はない。しかし、三菱銀行跡地で働いている、市観光案内の人は私たちにも大変親切で気持ちよかった。
佐原町並みを出て10分ばかり走ると香取神宮に到着する。香取神宮はさすがに大きな神社だが、感心したのは黒い社の荘厳さ。黒をこれだけ上手に使ったお社は珍しい。
車に乗って数分するとそこそこ雨が落ちだして、時刻も4時を回ったので、一路潮来へ。今夜のお宿は「簡保の宿」。土曜日であんこう鍋や温泉を愉しみたい人が多いようで、多分満室の状況と思うが、大浴場はかなりスペースがあり、混んでる雰囲気は全く無く、夕食に食堂に来てはじめてこんなに人が入ってるのかと吃驚した。5人で鮟鱇鍋と海鮮鍋(宝来鍋)を囲んでワインとビールで乾杯。食事時間は2時間弱。帰って部屋でまたひとしきり話題が盛り上がった後、徐々に布団に沈没。
翌日曜日の朝は晴れ。みんなで三々五々朝湯に浸かり、7時半から朝食。宿のバイキングは質も量も価値のあるテーブル。茨城名物水戸納豆「金の粒」を食べたが千葉で食べるそれとは粘りやうまさが大違い。関西のジジババご一同も「ウマイ」と賞賛。Dachs飼主も今年始めから番組で「納豆を朝夕1パック食べるとダイエットと若さが維持できる」というのを信じて納豆をせっせと食べていたが、ここの納豆はほんとうに美味い。 しかし、フロントでチェックアウトをしている間、朝刊各紙をみると、主要紙のトップ記事が『納豆健康法は捏造』。信じてたのに、とてもガッカリした。
ホテルを10時半に出発し、近くの白鳥のいる浦に行くと、たくさんの鳥が乱舞していた。白鳥も黒鳥も30羽前後は居たが、多くはゆりかもめや鴨、かいつぶりが大半。1袋100円で餌を買って投げたら、大群で我々の周りを飛び回る。鳥が余りにもダイナミックな動きを見せてくれるので100枚近く撮ったかもしれない。そのせいで1昨年秋に今使ってるカメラを購入したのだが、10000枚を超えて、写真のファイル番号がPICT0001番から再スタートとなった。
鳥の舞いをみた後は、鹿嶋神宮参拝に行く。鹿嶋神宮は有名だが、意外に本宮は小さくて、奥の杉木立にある旧跡をゆっくり訪ねる人も多い。私たちも100円で鹿の餌をやったり、国歌でうたわれている『さざれいし』を見る。うっそうとした杉木立が香取神宮もソウだったが、とても荘厳で美しい。特に雨上がりで湿っているのでなお良い。腰の曲がった我がご一行様もちょっと行っては「いなばうぁー」を繰り返し行っていた。イナバウアーは昨年冬オリンピックで荒川静香が魅せた技だが、開脚する足技であり、決して上向く技ではないが、みなさんイナバウアーで今日も盛り上がっていた。
鹿嶋神宮のあとは、最後の神社。神栖市にある息栖神社。ここでも納経帖に社印を戴く。梅がまだ固かったが旧さと霊験を感じさせた。他の2神宮ほど有名ではないが、行ってみる価値ある社だ。
最後は犬吠崎経由で銚子電鉄の駅を見学。そうとう資金難のようで、歴史ある電車を失うのは忍びないと今日も沢山の人たちがぬれ煎餅を買ったり、募金に来ておられた。駅長兼駅員さんは一人の女性(近所の方)が多分ボランティアでやられているのだろう。ぬれ煎餅はつくるそばからトブヨウに売れる大盛況で、私たちも名物ぬれ煎餅を3袋買わせて貰う。
午後2時をだいぶ回っていたが犬吠駅前の回転すし屋「島武」で昼食。房総の肴を食べさせてくれ、私たちも「あぶらぼうず」「まんぼう」「あんきも」など普段食べないものも美味しく戴いた。 大勢の人が順番待ちだったのでテレビか雑誌で有名な店なのだろう。具がとても大きい寿司屋だった。
鹿嶋神宮の森、行ったのはもう29年前の夏の夕方。
まだ東関東自動車道も成田までの時代、水戸方面から国道51号線を走って行きました。
途中の道から見えていた太平洋が綺麗だったこと、森の中の静けさが、記憶に残っています。
鹿嶋神宮、香取神宮、息栖神社とも古い建築物で、荘厳な感じを受けました。想い出に残る参拝になりました。