2007年11月5日月曜日
PM8時20分投稿 敬語のお勉強
ここ暫くの間会社の仕事で、敬語について教育資料を作っている。普段何気なく尊敬や謙譲や丁寧な言葉を使っているように思うのだが、何気なく失礼な言葉を使ってしまうことがある例を資料を読んでいて2,3再確認した。
尊敬語には「お(ご)・・・になる」(お聞きになる)「・・・れる(られる)」(聞かれる)が一般的だが、変形として「お(ご)・・・する」(お聞きする)や「お(ご)・・・いただく」(お聞きいただく)は逆に謙譲をあらわす言葉となる。
しかし、、「お(ご)・・・ください」(お聞きください)は敬意を表わす言葉ではなく、命令依頼に系統付けされる言葉遣いです。「・・・してください」ではなく、「・・・していただけますか」か、もっと丁重に「・・・していただけませんでしょうか」といった相談系のほうが、より丁寧な表現になる。
また、「・・・ていただく」(聞いていただく)などの謙譲の言葉も過剰に使うとキザになり、不自然になることがあるので、気をつけなければならない。形式だけに陥って、心のこもらない表面的な言葉には、人の心に響くものが無く、かえって不自然になる場合があります。特に「私は〇〇会社に勤めさせていただいております。」、「私は営業をやらせていただいております」などの言い方はわざとらしさや、言葉と心が一致しない、ちぐはぐな感じをあたえるなどの意味にも取られかねないので注意しなくてはならない。
ところで、「ございます」は本来自分に関するときに使う謙譲語的な丁寧語だが、相手様に対しても慣用的に使われることが増えてきた。例えば「森山様のお宅でございますか」は謙譲語の意味合いはまったくありませんが、普通に使われているようだ。しかし「大石先生でございますか」という言い方は行き過ぎの表現と捉られている。「大石先生でいらっしゃいますか」のほうが正しい言葉遣いとされる。