小さいことが好きな日本人
いつものように朝7時に起床すると、ブラインドから光が漏れてくる。この冬一番の寒さだそうだが、久しぶりの日本晴れでとても気持ち良い。多分10日以上前だと思う。
環境・食料・エネルギーについて養老孟司氏と竹村公太郎氏の対談集である。バカの壁は昨年この病院で読んだ。竹村氏は建設省(現 国土交通省)でダムや河川についてリーダーシップをとってきた博士の官僚である。dachs飼主より2歳年上だが、深く考え抜かれた推論で説得力のある話し方をしていた。100年後に東京の気温は沖縄クラスになり、札幌がその頃には東京と同じ気温帯に代わっているので札幌が首都に代わっているだろうとの仮説もこの方から飛び出した。現実、日本の首都は、短い間に九州、奈良、京都、東京へと東に北に向かってきている。
対談の中で面白い推論を広げる彼の説が印象に残った。
『日本人は、モノ作りが好きである。東京の気温は真夏と真冬では30度も違う。こんな文明国はない。自然災害も多い。モノを作り運ぶために、小さくすることへも注力した。団扇を扇子にする、傘を折りたたむなど、なんでも縮めることが好きだ。何でも細工をしないと「不細工」というし、詰め込まないと「つまらない」と言う。中国や韓国などは美しいという字を大きな羊と書くくらいなので、大きなものを尊重するきらいがある。自動車でも軽自動車は侮蔑し、セダンを尊重する。日本は縮んでいる時が成功して、秀吉の朝鮮出兵や先の世界大戦も白村江の戦いもそうだった。まさにスモールイズビューティフルなのである。』


「不細工」「つまらない」の語源、由来が面白い。八紘一宇とか大東亜共栄圏とかは本来日本人の民族性には合わない、小さいことはいいことだ!をもう一度見直そう!
ブックオフで108円で買った新書版でしたが、なかなか面白い本でした。php新書は頭を柔軟にし、よく考えさせてくれます。