飼主のサービスースピードアップ編
左利きプレイヤー専用の技術メモです
テニスページ一覧
スピードアップの7大要素
ある程度スピードの乗ったボールでゲームを優位に進めたい。腕の振りを活かしたいときには要素1〜3を、下半身を活かしたい人には4〜7を実行したい。
- 要素1 軸を保ち腕を速く振る
- 身体の軸を止めた状態でラケットを振ることだけを意識して打つと、ピュッと腕は速く振られる
- 下半身を使わずにトスを上げ、上半身のひねりも加えない。ジャンプもせず、足の曲げ伸ばしも不要。ボールをよく見て正確にとらえると、腕が速く振れるようになる。
- 自分が見える範囲に打点を持ってきて、正確にボールを捉える
- 要素2 リストワークを加える
- 薄いグリップだとリストの可動範囲は広くなる
- リストを使わないと、腕とラケットが一体になった状態でスイングスピードは上がらない
- 薄いグリップだとリストの可動範囲は広くなる
- 要素3 腕をしならせ加速する
- 意識的に加速させるタイミングは、肘をグッと上に持って行きラケットが下がる途中で肩回りの筋肉が伸びたと感じる瞬間に加速をする
- この時に腕をリラックスさせて、腕がしなる状態にしておくことが加速を産む
- 要素4 右手は平泳ぎのように使う
- トスを上げた右手は身体に向かって真下に降ろすのではなく、平泳ぎで水を書くように少し横側に降ろす
- 右手をグイッと横側に降ろすことで、胸が上に向かって(持ち上がって)でてゆき、打点に向かう
- 要素5 腰と肩をひねりパワーアップ
- 上半身をひねり、打つタイミングでひねり戻すことで、スピードがアップする
- ひねりがちゃんとつくれているのかを確認したいときは、コートに対して正面を向き、左足を少し引いてヒットさせる
- 要素6 身体を横に倒して沈み込む
- 利き腕(左)の肩を少し後ろに持ってゆき、右のお尻を突き出すことで、斜めの体勢になり若干沈み込んでパワー(エネルギー)を溜めている
- 要素7 フォアと同じ感覚で身体を使う
- 7:3の後ろ足体重から、徐々に前足に体重を乗せながら、後ろ足がジャンプの準備を始めて、両足で蹴る
スピードアップのこつ
サービスは居れることが大事だが、無造作に入れるだけでは相手に強く叩かれてしまう。ちょっとした意識の持ち方でサービスはスピードアップできる。
- 少し左を向いて構える
- 両足を結んだラインを打ちたい方向に向けるとよく言われるが、スピードアップのためには、少し左を向いて構えるのが良い。軽いクローズドスタンスの意識
- こうするとヒットの時、身体をひねって戻す幅がおおきくなり、、脚からの力をより使える
- トスはベースラインに平行にあげる
- ボールをネット方向にあげると、身体は横向きのままで、体幹のひねりを使えないのでパワーが出ない
- 右手を胸の前、つまりベースラインに沿うようにあげると、トスしながら上体をひねることができ、体幹の力がスピードアップに貢献する
- トスが前だとヘッドが走りやすい
- トスが後方だと頭が先に突っ込んで、振り遅れる形になり、ヘッドスピードが上がる前に打つことになってしまう
- 前めにトスすることで、ヘッドスピードが一番乗った時点でヒットすることができる
- 右手を上げながらボディターンにあわせ膝を曲げる
- トロフィーポーズでは、しっかりと上体をひねることが大切。トスアップ後に急にひねろうとすると慌ただしいので、右手を上げながらひねってゆく。その際、膝も一緒に曲げること
- ボディターンと膝の曲げを連動させることで、体幹と足の力を最大限スイングに伝えることができる
- 膝を曲げずに棒立ちのままスイングしても下半身の力はボールに伝わらない
- 膝を曲げたら踵を浮かせて、重心はつま先に
- トロフィーポーズを作る際、べた足ではなく、つま先に重心を置くよう意識
- 両ひざを曲げながら踵を浮かせてゆき、軽くつま先立ちになってグッと体重をかける
- グッと乗っかることで、強く地面を押せて、ジャンプもできる
- 体重移動の”揺れ動き”でリズムよく
- 体重移動を意識するとスピードが乗る
- まず右足に体重を乗せて構え、始動のタイミングで左足に移動、そしてトスアップするあたりで再び右足に移動する。
- 身体が軽く揺れ動く感じになるがそれによってリズムが生まれ、スムーズにスイングに移行できる
- 膝は前方ではなく上に伸ばして力を伝える
- 膝を前に伸ばす意識だと上体が倒れやすく、パワーだけでなく安定性も損なう
- 曲げた膝を伸ばす際は、ボールの方向、つまりほぼ真上に伸ばすのがポイント
- サービスはラケットを振り上げるショットであり、膝はそれを導くきっかけなので、上に伸ばせば力がボールに向かってゆく
- 胸からボールに向かってゆく意識を持つ
- 膝を伸ばした結果として、身体が持ち上がり、上体が反るような格好になる。ここで胸からボールにぶつかってゆく意識を持つのがスイング加速のこつ
- 胸が先行することで腕とラケットが遅れて出てきて、最後に勢いよく振り上げられる。上半身が弓になったようなイメージで反動を利用するのがベター
- 胸が上に向かず、前に開いてしまうと、下半身で溜めたパワーがボールに向かってゆかず、上体の力に頼ったスイングになってしまう
- 人差し指は緩めて
- 人差し指で強く押しながらヒットすると、ラケットダウンが浅くなりヘッドが下まで落ちない
- ラケットを担いだ時には人差し指の力を抜き、残り4本の指でグリップを握るようにするのがこつ。グリップを支えるものがなくなるので、スムーズにラケットヘッドが落ち、背中で大きく回して振りだすことができる
- 肩甲骨を回す意識を持ってヒット
- 腕には肩甲骨、肘、手首の3つの関節があるが、大元である肩甲骨を回す意識を持てば、肩を使った大きなスイングが可能になる。
- 肩甲骨を上に持ち上げて、前に出してゆくイメージを持つと、肩の可動域が大きくなる
- 肘から振りだすことで自然にラケットヘッドがダウン
- スイングは肘から始動することが大切。肘を上に向けて振りだせば、ラケットヘッドは自然に下向きに落ちてくる
- 肘が肩より下がった状態でスイングすると、腕に力が入り、ヘッドが走らない
- 打点は前が鉄則
- 多少個人差はあるが打点は、最低でも身体より前、ベースラインの内側でヒットできるよう心がける。そうすれば、高さも確保できるので、速いだけでなく確率も上がる
- 打点が後ろだと、面を返す前に打つことになり、加速できない
- インパクトで肘や手首を伸ばし切らない
- インパクトで肘や手首を伸ばし切ると、肩甲骨を回しきれない上、ラケットヘッドも反りにくくなるので、スピードアップには逆効果
- 肘や手首には軽く角度をつけて”遊び”を持たせれば、関節が柔らかく動く
- 腕を真上に上げず、顔から離して振る
- 耳をこするように顔の近くで振ると、鎖骨が上がってしまうため肩甲骨を回せなくなる
- 打点が少し下がるが、肩のラインを右に傾ければスムーズに振れる
- ボールに親指を当てにいくイメージでヒット
- スピードを出す上で不可欠な動作は「プロミネーション(回内)」
- しかし強調しすぎるとけがや筋肉故障の原因になりがちで安定もしない
- お勧めのコツはボールに対して親指を当てていくイメージでスイングし、打球後に親指を外に向けてゆく。そうすると適度なひねり具合で回内できるので、厚く、かつ安定してボールを叩ける
- 親指を当てにいく意識でスイングすれば、自然に前腕がひねられ、ラケット面は厚くボールを捉えた後、外向きに返っていく
- インパクトでは顔は打点に向けてキープ
- インパクトで顔を打点に向けてキープすることは、安定性と威力の両面で大事
- 顔を残せば軸がしっかりと定まり、スイングスピードも上げられる
- ボールの行方が気になって、早く顔が前を向いてしまうと、軸が前や横にずれてしまい、力強いスイングができない
- スイングしながら右腕をたたむと左腕が加速できる
- トスアップして上に挙げた右手を、スイングに合わせてたたむようにすると、反動で左腕が鋭く出てきて加速が利く
- インパクトでは右手を身体にグッとひきつける。そうすればボールをしっかりと抑え込むことが出き、厚く叩ける
- 右手がトスアップ後すぐに外に開いてしまうと、左腕の振りだしが鈍くなる
- フォロースルーは大きく
- フォロースルーは途中で止めず(打球後すぐにラケットを止めず)、身体の右側までしっかりと振り抜く
- 終わりを大きくすることで肩甲骨が最大限に回り、インパクトまでのフォワードスイングもスピードアップできる
- 着地はべ−スラインの中
- ジャンプして打つ際はベースラインの中に着地する。前への推進力が加わって威力のあるサービスが打てる
- フィニッシュでは右足のつま先が重心。踵重心ではスピードが出ない
- 左足を引いてフィニッシュ
- フィニッシュに向けて左足を引くことにより、ラケットを大きく振り抜くことができ、スイングスピードが上がる
- サービスでは、左足を後ろに蹴り上げるようにすると、左腕が前に走り、より鋭くスイングができる