飼主のテニス技術ーフォアハンド編

 ダックス飼主が実感したフォアハンド技術です。


左利きプレイヤー専用の技術メモです

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フォアハンド編

 ミスを減らして安定感をアップしよう。
 フォアハンドは自由が利くぶん、知らず知らずのうちに横着したり、大振りしてしまい、ミスも出やすいショットだ。

フォアハンドの基本

 「身体の回転軸を使ったコンパクトなフォアハンド」について基本8項目を挙げてみる。

スタンス
身体を安定させる実践的な土台を築く(セミオープン)
お勧めのスタンスは左足を決めた後に右足を斜め前にセットするセミオープンスタンス
スクエアスタンス(左足を決めた後に右足を前方にステップイン)は後ろから前への体重移動が使えるスタンスだが、試合で使える機会はあまりない
フルオープンスタンス(ボールの後方に左足を決めてそのまま打つ)も体幹がしっかりしていないと身体の軸を保つのが難しい
ボディターン@右手

 身体のひねり戻しによる回転でボールを飛ばすためには、準備段階の動きが大切である。

スロート部分に右手の指を付けたまま身体をひねる
ラケットのスロート部分を右手の指で軽く掴んで身体をターンさせるとともに右手を後ろに持って行く。そうすると身体は横を向く形になり、しっかりと身体がひねられる。
そうすると自然に右ひじがボールを指すイメージになる
ボディターンA左足

 右手で身体をリードし始めたら、同時に正面を向いていた左足のつま先をかかと支点で外側へ90度回してサイドフェンスに向ける

左足のつま先をサイドフェンスに向ける
ボディターンは、右手と左足をうまく使うことが成功の鍵
ラケットは肩より前にセットする。後ろに引きすぎると振り遅れる
ラケットダウン

 ラケットダウン時の落とす高さは、ボールに与えるトップスピン(下から上への回転)回転量によって変わってくる

テイクバックからスピン量に合わせた高さにラケットを落とす
スピン量の少ないボールを打つ場合は、ラケットを肩から少し落とす程度で良い
厚く当てて深く入るスピンボールを打ちたいときには、ラケットを腰付近まで落としてそこからラケットを振り上げる
スピンを多くかけたいときは、腰付近よりさらに下に落としてトップスピンとしてヒットさせる。
いずれの場合も、ラケットダウンするときはラケット面を下に向けるようにし、タメを作ってから振りだしてゆく
身体の回転運動

 身体の回転を使った打ち方を最大限に生かすには、胸を張って身体の軸を立たせるよう心がける。

胸を張り身体の軸を立たせて身体をコマのように回す
身体の軸が立つと、頭の位置がぶれることなく身体がコマのように回る。
セミオープンスタンスに体重移動(ヒット後に左足を前方に踏み出す)するとよりパワフルなショットになる
打点

 基本的に打点は身体の前方になるが、グリップによって位置が微妙に変わってくる。

面が地面に対してほぼ垂直になったところでボールを捉える
グリップによって位置は多少かわるが、ラケット面が地面に対し垂直になった所が打点になる。
ボールの回転は面の角度で調整せず、スイングで調整しよう
リストの使い方

 ボールに回転を与えるためにワイパースイング、パワーを与えるには外側に曲げた手首をまっすぐに戻す動きが必要。

ボールに回転とパワーを与える2つのリストワークを覚える
インパクト直後にラケットで円を描くスイング(ワイパースイング)は、打点で横になっている中指を徐々に立ててゆくイメージでラケットを振ってゆく
インパクト直前まで相手にグリップエンドを見せるようにして、そこから手首を返す。こうするとラケットヘッドが遅れてでて加速され、ボールにパワーが生まれる。
どちらも腕と手首をリラックスさせながらリストワークを上手に使う
フォロースルー

 相手コートのベースライン近くまでは居るボールを打とうとすれば大きなフォロースルーが必要となる

最終的にラケットが顔の付近に来て面が横を向く
振り終わったときにラケットが顔の横付近にまで来ていること
ラケット面がサイドフェンス方向を向く
スイングは途中で止めずに振り切る

失敗しないフォアハンド

 安定感のあるフォアを身につけるために「ミスの原因」を突き止めて撲滅したい。

右手が遊んでる
打点を指すように右手をセット
打点がずれるのは構えで右手が遊んでることが多い。
左手一本で構えて右手がダランと下がっていると、ボールとの距離感もつかみ辛く、正確にヒットはできない
右手をラケットに添えてテイクバックし、右手を離してセットすると、上体のひねりを作りやすい
テイクバックが背中側に大きい
(腕ではなく)上体のターンで引く
テイクバックは腕で引くのではなく、ボディターンで行うのが基本。
前を向いて構えた姿勢から、そのまま上体を左方向にひねればOK。
上体のターンで引くと、ラケットは背中側でなく、胸側にあることを確認する
上から大きくループしている
高さを保って後方へ
テイクバックでは、上下動ではなく、ヘッドの高さを変えずに、平行移動させるように引く
構えの体制からボディターンで引けば、自ずとヘッドは同じ高さを保ったまま後ろに行くはず
スタンスがクローズドすぎる
打ちたい方向に右足を踏み込む
右足を強く踏み込むとクローズドスタンスになりがちで、ボールと身体の間に距離をとれず、打点が詰まりやすい
まず左足をセット。続いてボールを打ちたい方向に右足を軽く踏み込もう。
打つ前から身体がオープンすぎる
横向きを残して打ち、後から回る
ボールが当たるまではなるべく体を回さず、横向きに近い形を残そう。フォロースルーでラケットに引っ張られるように身体が回っていくのが理想

頭が突っ込んでいる
身体の軸をまっすぐに
打ち急いで頭が突っ込むと、身体の軸が折れてしまい、スイングも乱れてボール木綿の真ん中に当たらなくなる
普段から軸を意識して、頭からお尻までまっすぐの線が通り、櫛が刺さっているイメージを持とう
スタンスが狭いと軸が折れやすいので、若干広めのスタンスでショットしよう
踏み込んだ右足よりも前でヒット
横ヒットではなく前でヒット
打点は身体よりも前で取ることが必須
体の横だと強く押せません

手首を使いすぎている
打つ時の形のままひく
手首を使ってもスイングは加速せず、打点が不正確となりかつ、手首を痛める
インパクト時、手首はまっすぐより少し曲げた角度になる。その形で引いて、そのまま降ればOK。甲側に折れすぎるのはNG
フォロースルーが小さい
ラケットを前に大きく出す
テイクバックは小さく、フォロースルーは大きくが基本
ラケットの打球面が前向き状態ならフォロースルーが不十分であり、右肩口まで回し切ろう
また、打球後はヘッドを立てていくと良い。ラケットは前方斜め上に抜けてゆくのが最も自然なルートです。
前方斜め上に振られたラケットは限界までいった後、弧を描いて右肩付近に戻る。
この時、右手は後ろに流れず、右肩の近くに置いておくとよい。また、ラケットに導かれて左足が回ってしまわないようにしよう。