ダックス飼主の医科器械資料館

 日医大前の医科器械資料館を、取材撮影させて貰いました。

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取材記事

令和5年10月1日号 住みよさ実感
医科器械資料館
 印旛日本医大駅を降りると、「医科器械資料館」と記した赤レンガ色の2階建ての建物が見えてくる。ここは、8千点を超える豊富な資料を所蔵し、常時約千点の医療器械が展示されていることで世界的に価値のある資料館と聞き、取材をしました。
 館内に入ると、早速「走る手術室」がお出迎え。これは、昭和40年に製造された車両の模型で、一昨年のテレビドラマで放映していた「TOKYO MER 〜走る緊急救命室〜」に登場した緊急車両(ERカー)の原型です。
 分野や用途別に10個の展示室に分類され、1点ごとに使用状況などを説明パネルで解説。また、大きな器械も間近に見学することができ、注射針などの小さなものはガラスケース内に豊富に展示されています。
 国内では16世紀に、フランシスコ・ザビエルが欧州から持ち込んだ医科器械をもとに研究が重ねられ、国産の器械が開発され始めたのは大正時代から。昭和25年に、日本人が初の胃カメラを発表以降、がんの手術は超速の発展を遂げたそうです。
 江戸後期に世界初の全身麻酔で乳がん手術を成功させた医師、華岡青洲の手術道具の精巧なレプリカ、大正時代に初めて商品化された国産顕微鏡、初期のパルスオキシメーターなど、貴重な品々がたくさん並んでいました。大型で武骨だったものが小型軽量化されていく様子がよく分かります。
 医療関係者だけでなく、小学生が訪れても、医学の発展を学ぶことのできるお勧めの施設です。開館は月曜、水曜、金曜日の10時から16時、入館料は無料です。  人の命と真しん摯しに向き合って発展してきた、医療器械の歴史を実感できる同資料館を、ぜひ訪問してみてはいかがでしょうか。

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