飼主のテニスーセカンドサービス編
左利きプレイヤー専用の技術メモです
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セカンドは重要です
試合で本当に必要なサービスは「セカンドサービス」である。入らなければ即失点
、かと言って入れるだけでは叩かれる。
普通にヒットすると微妙なので、特に意図する回転系セカンドサービス技術について考える。
セカンドサービスの考え方
普通、セカンドサービスになると、腕の振りを弱め、スピードを落としてこわごわ打つ傾向がある。ボールは無回転で、山なりの軌道で入れるだけなので、相手にリターンを叩かれやすいし、緊張すると力加減が乱れてフォールトもしやすい。
2ndサービスは回転をかけるのが基本。ゆっくり振ると回転はかからないので1stと変えない。スイング方向を前ではなく斜めにして当たりを薄くし、同じ力を球速よりも回転に使うようにする。回転による変化でボールは入りやすくなる
また、腕だけで振らずに身体全体を使うこと。スイング幅はむしろ大きくするイメージで振る。常にしっかり振っていれば、微妙な力の調整は要らないので成功率は上がる。
距離方向に関してはなるべく相手のバックに深く入れるよう意識する。そうでなければボディに向かって入れよう。
スライスサービス
サービスのスライスはアンダースピンではなく、真横よりも少し左斜め上方向への回転になる。
- 球種
- 若干右にカーブする軌道で飛び、バウンド後も右に曲がってゆくのが特徴。落ちる要素は少なく低く逃げてゆく球種と言える。
- その特性を最大限に生かすのは、アドサイドからワイドに狙うのがお奨め。やや高度になるが、デュースサイドからセンターに打つのも有効。
- 面の当て方
- 左斜め上への回転をかけるにはボールの中心よりも少し左上を捉えるのがポイント
- 打点も心もち、左にとり、時計で言えば10-11時の間にとる。ちなみに、フラットサーブは11時の位置が打点となるので、スライスはそれよりやや左の低めになる
- したがって、トスもフラットより左にあげるようになる
- 左寄りの打点でボールの左上を面にあててこする
- スウィングの仕方
- ラケットを振り上げ、面を少し斜めにしてヒットしたら、そのまま面を返さずに前方に振り抜く
- 手首を効かせて「リンゴの皮をむくように」外から巻き込むイメージは良くない。当たりがかすれてボールに伸びが出なくなり、ネットミスの原因になる
- 面を斜めに当てるまでは腕を回内(プロミネーションー団扇を仰ぐように前腕をひねる動作)するが、当たってからはそのまま前方下方向に抑えるようにすると、面は返らず素直に前に出てゆく
- 同時に身体の回転も使う。フラットよりも少し早めに身体を回し、やや前向きで打つと、ボールの左側をこすりやすくなる
スピンサービス
スピンサービスは単なる下から上への巡回転ではなく、右下から左上への回転になる
- 球種
- ボールは放物線を描いて飛び、急激に落下する
- バウンド後は高く、かつ左方向に跳ね上がる
- つまり、コートに入りやすく、攻撃もされにくい球質となる
- サイドを問わず、相手のバック側に入れるのが前提だが、特にジュースサイドでは外に逃げるので有効
- 相手を後ろに下げつつ、力の入りにくい打点を強いられる
トップスライスサービス
トップスライスサービスはスピンとスライスの中間的な球種で、スライスの回転軸をより傾け、縦回転に近くしたもので、筋力が無くても打ちやすい
- 球種
- スピンほどではないが緩やかに落ち、スライス的にやや右に跳ねる
- 球威や変化の量はそれほどでもないのでリターンされやすい
- 相手のバック側を狙うのが安全
- 当て方とスイング方向
- 打点は11時から12時で、スライスほど面を斜めにせず、若干厚めに当てる
- スライスは薄くインパクトした後ほぼ前方にスイングしたが、トップスライスはスピンの要素が入るので、より左の方向に振り抜く
- 振り抜いた後は弧を描きながら、右方向に戻してゆく
- 面の使い方
- プロミネーションの使い方もスピンとスライスの中間。つまり、スライスよりは面を返した状態でヒットするが、スピンほど強烈に腕をねじり上げることはしない
- インパクト後の回内は控えめにし、自然にフォロースルーまで持ってゆく
- 身体の向きも中間でスピンほど横向きでなく、スライスほど前向きでない、斜め前むきくらいがちょうどよい