愛知常滑焼き物散策

 2009年8月6日と7日、叔父の見舞いのついでで焼き物の街常滑を散歩してきました。

常滑やきもの散歩道

 叔父(義母愛子の弟にあたる)が愛知県の常滑市に住んでいる。その叔父が入院したとの話を聞き、仕事を休んで、2009年8月6〜7日と愛知県に行ってきた。dachs飼主は常滑市は始めての訪問地。常滑は知多半島の中央にある小さな街だ。
 8月6日(木)朝自宅を出て、11時30分頃に名古屋駅に到着。常滑行きの特急が午後1時過ぎなので名古屋駅脇にある高島屋の12階で「東京竹葉亭」に入り、名古屋風ひつまぶしを食べた。ひつまぶしとはもちろん「暇潰し」ではなく、「櫃まぶし」であり、お櫃の中には薄いタレのかかったごはんに鰻が乗っている。それを茶碗によそって、1膳目は”そのまま”、2膳目は”薬味にお茶をかけ”、3膳目は”漬物に出汁をかけ”などのいろいろな食べ方で楽しむ名古屋の名物料理だ。このお店は江戸前と名古屋風の2種類のひつまぶしを用意していたが、せっかく名古屋で食べるのだから「名古屋風」を食った。焼き方の違いと味付けに差があるらしいのだが、名古屋風はとても美味しかった。竹葉亭は流石に「ミシュラン」店なので、店員の教育など徹底しており素晴らしい店だ。
 常滑は名古屋から特急で30分、準急で45分くらいの距離だが、常滑線の本数は15分に1本くらいが交互にくるペースで交通の便はさほど良くない。ところで、常滑は「INAX」という水洗トイレで有名な会社の本拠地があり、歴代の社長と思われる「伊奈」という表札を掲げた邸宅があった。
 初日午後は叔父の入院している病院に行ったので、動けず。叔父は81歳昭和3年産まれなので心配していたが、思いのほか元気だった。dachs飼主は還暦過ぎても尚心身とも元気にしようと努めているが、我々の親・親戚レベルは後期(終期?)高齢者クラスなので、入ってくるニュースは病気・支援・介護・財産わけの話が多く憂鬱だ。
 病院からの帰りに夕暮れ迫る名古屋国際空港(通称セントレア)に行ってきた。新しい空港なので写真写りはトテモ良い。夕食は空港銘店でデカイ天丼を食べてきた。穴子とかき揚だけでテンコ盛のちょっとしつこい丼だった。常滑はボートレースも有名で、市役所のすぐ隣に大きな競艇場があった。宿泊は常滑駅前の「ホテルAU」。携帯電話会社との関係は無いようだが、昨年暮れにできた15階建てで、部屋も広く、快適だった。
 翌日7日(金)は午前中に時間を作り、焼き物の町としての「常滑」を散策。
時間の関係で1時間ほどのメインコースのみだけだが、歩いてきた。今日は立秋と言うのに、陽射しも強く、汗がじっとりと胸から脇から流れ落ちる。
 地元の話では、日本六古窯と謂われる「常滑・瀬戸・信楽・備前・丹波・越前」の中でも常滑は最古だとのこと。旧民家に焼き物ギャラリーを作って食器や小動物などの焼き物を、散歩する人に見せたり、値札が付いてるものは購入もできる。土管坂をはじめとして、坂道が多く散歩道は趣がある。最初の見所は廻船問屋「瀧田家」。何処に行っても旧家を見ると足が止まり入ってしまう。外は暑いが、民家は自然の風だけで涼しく感じられるよう設計されている。両面焚倒焔式角窯、登窯など珍しい指定文化財を約1時間かけて見回った。常滑駅近くの大通りには「とこなめ招き猫通り」と呼ばれ、可愛い猫が40匹近く飾られている。愛らしい姿の招き猫にご利益(りやく)を授かろうと人気の通りだ。

ミニアルバム常滑焼 64枚

 少々ですが、常滑焼散歩として収録した。スライドショーとして見てください。


名古屋風ひつまぶしは絶品

常滑マンホール1

同2

INAXの聖地?

空港に到着

最新の国際空港建築

屋上デッキにはセキュリティ用
一人乗りカー

天丼はテンコ盛

今夜の宿

常滑競艇で市が潤う

焼き物散歩道を歩く

旧民家

巨大招き猫
手前右の猫と比較しよう

土管坂

自分で焼き物が自作できる

赴きある坂道

滝田家母屋

廻船問屋だ


風呂桶

離れ

今も点く、からくり無人灯火
東芝創業者が作成

帳場

常滑焼のご案内

両面焚倒焔式角窯

近代式窯

登窯

登窯の煙突は端にゆくほど高い

睡蓮

元気な稚魚

ホテイアオイの花

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