dachs飼主の大和西大寺駅周辺ぶらり

 平成20年9月14日 土曜日と翌日の2日間にかけて法隆寺近辺をぶらぶらしました。

西大寺〜法隆寺散策

 昨年に続き、今年も奈良散策を衝動的に決めた。今年2008年9月13日(金)〜15日(月)は敬老の日が絡まり3連休となる。ちょうど、関西の義兄より遭って話がしたいとの要請もあり、兵庫県川西市の義母宅に泊まり込んだ。
折角の3連休である。前回の奈良は春のゴールデンウィークであり秋間近の奈良に行ってみた。花は夏秋の中間であり、向日葵も咲いているし秋桜畑もあった。
 昨夜遅くから降りはじめた雨が8時を周っても止まない。結構しぶとい雨で朝刊を取りに外へ出たが、傘を差さないと30メートルと歩けない。半ば諦めていたが、テレビの予報で次第に恢復する情報に強気になり、9時に携帯しやすいばぁさんの折畳傘を差して出立。駅で奈良斑鳩1デーチケットを購入して乗車する。最寄駅の能勢電鉄だけでなく、阪急電車、大阪市営地下鉄も全線乗り放題で2300円と格安で小旅行にはとっても有り難い。
 阪急梅田で地下鉄に乗換え御堂筋線で難波へ。難波では少しは気になっていた『クイダオレ』を野次馬気分で覗いてきた。今年5月に寄った際は7月閉店で店の前は大騒ぎの様相を呈して居たが今は静かだった。近鉄で難波から奈良行快速に乗る頃には雨はあがり晴れ間も覗いてきた。出て来て正解である。前回は奈良駅(東の京)近く奈良公園を中心に興福寺、春日大社、東大寺などをみてまわった。今回は奈良でも大和西大寺(西の京)を中心に周りたい。
 難波から西大寺まではおよそ30分。西大寺では新しい体験がしたいと思い、駅前でレンタサイクルを借りた。1日1200円なので手軽だ。奈良はお寺とお寺の間がキロベースで点在しており、1デーチケット愛好家にはベストチョイスかもしれない。係りの人に『ここから法隆寺までOK?』と訊ねてみると「片道20Km強あるので往復4時間見て置いたほうが良い」と言われて、即断念。西ノ京のメインである唐提題寺・薬師寺と平城京跡を巡ることに仮決定した。
 まず最初は西大寺。四天王院と講堂をみてまわる。ここに限らず、京都のお寺に比べ、奈良のお寺には見て感動する神々しい仏様が多いと感じた。京都で拝観券を購入してもお寺の中より寧ろ庭の秋春の美しさに感動するのだが、奈良では庭より仏が心を和ませる。此処では愛染明王が有名だが春秋しか扉は開かず、生憎今は見ることが出来なかった。  西大寺からは自転車が活躍してくれる。尼辻駅を越えて、秋篠川沿いのサイクリング道路を一路南に向けて走る。小さな川だが東側のサイクリング道路は整備されて、気持ちよく走られる。朝の雨が嘘のように晴れてきた。ただ、風はさすが秋で爽快で気持がよい。
 10分弱走り、最初の目的地唐提題寺に到着。有料駐車場でも、自転車やバイクは無料のようで、駐車場内の駐輪場に堂々と留めさせて貰った。世界遺産の表示を見て、あらためて立派なお寺であることを認識する。

薬師寺のメイン全景
 本堂は現在工事中であり、有名な仏像は北側にある講堂に納められている。奈良に限らず堂内撮影はほぼ全面禁止なので、目でしっかりと観賞する。今回の帰郷が急だったこともあり、納経帖を持ってこなかった。昨年正月に信州善光寺で購入した納経帖も4/5以上を納印して貰った筈なので、本堂修復基金も兼ねて通常料金の5倍する納経帖をここ唐提題寺で購入した。
 次の目的地は薬師寺。ここは奈良でも法隆寺に行く人が必ず立ち寄る名塔東塔(三重塔)がある。修学旅行でも有名だ。奈良は京都平安時代より古く飛鳥・奈良時代(5〜6世紀)の建造・再興物があり、ジックリと建物や仏様を拝観した。
 ここから先の法隆寺は遠すぎるので、北に進路をとり、阪奈道路沿いの食事処「大戸屋」(野菜と若鶏の黒酢あんかけ)を昼ご飯にした。時間はもう午後3時になってしまった。
 ガイドブックに必ず載っている垂仁天皇稜に行ったが、宮内庁の管理となっており、お墓に直接行くことは出来なかった。その後、菅原天満宮を経由し、喜光寺に行った。ここは各種の蓮が咲く池が有名だが朝6時台に観に行かないと花は咲いていない。時期的にも今は遅い。喜光寺は奈良の高僧行基のお寺でも有名だが、東大寺の大仏殿を建立する前に本堂を1/10サイズで作った、といわれている。有名なわりに寂れており、ご朱印も戴けなかった。
 それからは自転車で平城京跡を観に行く。場所は奈良県か奈良市が持っているようで、広大な敷地に建設中の「大極殿」と朱雀門が見えるだけ。開発が終了するにはあと10数年かかると思う。朱雀門も近くに寄ると思いのほか広くて高い。
 西大寺に戻り、レンタサイクルを返却したあと、少し歩きたいと思い、2キロ先の秋篠寺へ往復散歩。奈良競輪場の近くだが、閑静なお寺で、素晴らしい立位の仏像が安置されていた。ここもご朱印はなし。仏様を拝観した直後のトイレねたで恐縮だが、お内裏様お姫さまのようなトイレアイコンがあったので激写してきた。こういうのを見ると和んでしまう。また途中「字はマズイが、魚は旨い」というキャッチコピーを出している「炉辺焼屋さん」も撮影。
水森亜土展パンフ 帰りの近鉄電車の広告に「水森亜土の世界展」がアートギャラリーで開催されているというので、難波の手前、上本町で下車。しかし、行ってみるとやっていない。よく聞くと開催場所は阿倍野近鉄百貨店だった。(ネットで後日調べると9店舗もあった。)地下鉄谷町線で天王寺まで乗ってやっと9階の目的地に到着し、30分ほどかけて彼女のイラストをみてきた。彼女も若造りと話し方、イラスト内容から若く見せているが来年は満70歳を迎える。記念にイラストカード10枚入りを買ってきた。
 水森亜土のイラストアルバムはここをクリック
    
6階の催し会場では「グルメ博」のようなフェアをやっており、通り道に多くの人が並んで購入を待っている。店の名前は「きたじま」。まさか!?と思い、よく見るとやっぱり、平泳ぎ金メダリスト北島康介の実家がやっているミンチコロッケの店。
 こんなことで時間をとってはいられない。今夜8時30分からは地元で義兄夫婦と話し合いが割烹料理屋で開かれる。はやく帰らねばならない。今日断念した、法隆寺はあらためて明日行きたい。

法隆寺近辺

 昨夜義兄と酌み交わしたお酒が残っていたが、再度奈良へ向う。朝dachs飼主の実家明石の菩提寺曹洞宗人丸山月照寺にまず行って墓参り。11時前に明石を出て、また奈良方面に向う。
 今回は大和西大寺から樫原神宮行き急行に乗り、筒井駅に着く。筒井駅から奈良交通のバスで10分だが、このバスは1時間に2本しかない。奈良はローカルな街だ。また、帰りの最終立ち寄り所「法起寺」から法隆寺方面に帰る場所は1日2本なので、結局この日は歩き詰め。
 法隆寺は南大門から入ったが流石に天下に聞こえた名刹旧跡であり、豪壮なお寺である。拝観券も1000円と他の寺の400円500円と比べ圧倒している。しかし拝観券がないとどこも見て廻れないので、ありがたく購入し、内部を拝観する。ここも建物や仏像木造・金属製を含め、大きく美しい。
 松尾芭蕉の「柿喰えば鐘が鳴るなり法隆寺」の名句もみた。
 その後、中宮寺に参拝する。御堂に安置されている本尊如意輪観世音菩薩半跏像のアルカイックスマイルは世界三大微笑の一つとされているそうだ。写真は勿論撮れない。エジプトのスフィンクス、レオナルドダヴィンチのモナリザと並ぶという。その後、斑鳩の里を遠足。行けども行けども田舎の田圃道を暫く楽しむ。
 田圃の道越しに三重の塔が見えたときは思わず喜んだ。法輪寺の塔である。ここでも素晴らしい仏像に拝観し、最後の目的地法起寺へ。ここにも三重の塔があるのだが、日本最古の塔として法隆寺同様初めての世界遺産として登録されている。
 付近は秋景色の代表であるコスモスの花盛り。法隆寺から法輪寺にかけての道端には向日葵も咲いていた。
 ここから法隆寺に2キロほど戻って、会社への土産を買ってから、バスで近鉄筒井駅に戻ることができた。今日のほうがレンタサイクルの利用価値があったと思う。とは言え、午後7時半には無事帰宅できた。

奈良探訪アルバム105枚

下の拡大写真やスライドショーが楽しめるミニアルバムに入っています。


あのくいだおれは08/07閉店

くいだおれ人形ももう居ない

西大寺から奈良散策開始

本堂には多数の仏像巻物があった

薬師寺金堂

薬師寺大講堂

薬師寺東塔

薬師寺西塔

薬師寺東院堂

垂仁天皇陵は宮内庁管理

中に入れない

菅原天満宮

喜光寺は東大寺大仏殿の1/10モデル

朱雀門はデカイ

レンタサイクルを還してから撮影

静かな秋篠寺

秋篠寺本堂

奈良のトイレは雅

近くには競輪場が・・・

あの金メダルBOYの実家が出店

能勢電鉄7時過ぎに乗車

先ずは墓参り

芭蕉の名句

あの的中マークを明石で発見

氷結のお茶を奈良AMPMで発見

バスは1時間に2本しか来ない

法隆寺前バス停

南大門

西院伽藍

上御堂

有名な正岡子規の俳句

大宝蔵院

百済観音堂

これが有名な法隆寺夢殿

中宮寺
本尊如意輪観世音菩薩半跏像

中宮寺の本堂は変わったスタイル

法輪寺三重塔

コスモスが咲き誇っていた

現存する最古の塔で世界遺産
706年建立

斑鳩の特蓋