ウリとラミが発病疑い 日誌
4月12日、あの元気なウリエルが2010年春に後ろ足の動きがおかしい。また2008年夏にヘルニアを発病し手術したラミエルがほぼ1ヵ月後の5月24日、おかしな歩き方をしだした。毎日どうしようかととっても心配していました。
ヘルニア日誌
(2010/4/12〜5/31)
- 2010/04/12(月)
- つらい話となってしまった。
2年前の夏ラミエルが椎間板ヘルニアでつらい思いをしたのに、今日ドクターからウリエルもヘルニアにかかっていると宣告され、即入院となった。
ラミエルの場合は腰が立たないほどの重症になっていたので、手術が早急に必要だったがウリエルの場合は中程度のヘルニア症状であり、今日明日48時間の点滴治療をしながら、ステロイド系の鎮痛剤・抗生剤を投与したり、各種検査の結果によっては、脊髄圧迫の原因である椎間板内の髄核を溶かす酵素を、注射器で注入する治療法も実施する。いずれにしても早い対応が必要なので、明日明後日の経過判断となる。点滴2万円その他検査費用や初期治療で5万円以上は覚悟しなければならない。なんとか治って元気に立ち直って欲しい。
昨日の花見散歩でも相当歩いて元気なようにみえたが、いつも尻尾をあげて歩くウリエルが尻尾を上げなかったのもひとつの兆候としてあったのかもしれない。 - 2010/04/13(火)
- 午前中に病院に行ってみた。院長から「血液検査も関連5種類をしてみたが、大きな以上は見られなかった。ステロイド剤その他の治療を始めているが、目だった効果や副作用も出てない。」とのこと。ラミエルの時のように膝が上がらないなどの重症ではないので、今週いっぱいぐらいは入院生活をして、様子を見て1ヶ月程度自宅で絶対安静にすることも考えてゆく。気になるが病院内でもう少し様子を見ていただく。
サトゴコロが着いたらいけないので、病院に行っても、ウリの様子も観なかったし、顔合わせもしていない。 - 2010/04/14(水)
- 今日水曜日はかかりつけのクリニックが休診日。ヘルプドクターか助手が入院患獣のいる医院に勤務しているはずだが、休診日に問い合わせる程でもないと、電話による問い合わせはしなかった。昨日の話では食欲もあるようなのでそれほど心配するほどのことでもないと考えたい。
ラミエルはdachs飼主家族の愛情をいっぱい受けられると思ってか、ウリエルが居なくなって淋しいのかよくわからないが、結構甘えてくる。可愛がりすぎると癖になっては困るので普段どおりの付き合いを心がけている。ラミエルはウリエルを心配しているようでもない。朝夕の餌もガッツリ食べるし、元気そうにしている。 - 2010/04/15(木)
- 昨日は休診日で様子を見に行けなかったので、午前中にペットクリニックにウリエルの様子を観に伺った。体の震えはあったが、眼力は優しく、元気そうだった。ステロイド剤で鎮痛し、エスポワールという「炎症の連鎖を断ち切る薬」が功を奏したのか、ナックル(足先がひっくり返った)状態になったときすぐ元に戻らなかったのが、今日はすぐに元に戻してくれた。忙しい中10分以上ヘルニアの内科的治療について詳しく説明を受けた。
絶対安静に出来るなら今日でも退院可能だと言われたが、dachs飼主家族の愛犬に対する「可愛がりすぎの悪い癖」を直さないと、再発する恐れがかなりあるとアドバイスを受けた。分離症ともいわれる「犬が飼主に頼りすぎる現象」を改善しないと駄目ですと言い切られた。いろいろネットを調べたり、近所の愛犬友達に相談したりするが、来週一杯くらいまでウリエルは病院に預けて、心の安静をラミエル・ウリエル・飼主ともに沈静化して一からスタートしたい。 - 2010/04/16(金)
- 昨日ウリを観に行ったとき、「入院2週間お願いします」と言っておいたので、今日はとくに様子をみに行ったり、電話をしたりはしていない。明日で鎮痛剤であるステロイドの投与は終了し、ほかに悪いところも無いので、日曜日からはエスポワール剤と点滴だけになる筈だ。
それでもなおかつ2週間も入院をさせておくのは、ケージレストが必要なためだ。犬の椎間板ヘルニアは症状によって5段階に分かれる
○レベル1:脊椎痛。ごく軽度の脊髄圧迫。機能障害は無いが、脊椎の痛みを生じている状態。一般的には背中を丸める姿勢をとることが多く、患者は運動したがらず、飼い主が背中を触ったときに痛がり明らかになる。身体検査の時、脊柱を押して検査することで痛みを確認できることが多い。
『痛みがある。歩きたがらず段差を嫌がる。運動を嫌い、抱き上げる時に痛みを訴える。歩行は可能。』
○レベル2 不全麻痺、運動失調。後肢の力が弱くなり、ふらつきながら歩く。足先を引きずるように歩くために指先のつめが磨り減っていることが多い。足を裏返しにした状態で立っていることがある。
『ふらふらと歩く。足先がひっくり返る(ナックリング)。不全麻痺だが歩行は可能。』 ○レベル3 完全麻痺、随意運動不能。後肢の動きは全く無くなり、前肢だけで進み、後肢は引きずるようになる。
『後ろ足が動かせない。皮膚の感覚はある。前足だけで下半身を引きずって歩く。自力排尿は可能。』
○レベル4 排尿不能。排尿が自分でできなくなり、膀胱には尿がたまった状態が続く。体が動いたり、吠えたりしたときに少しずつ尿がもれ出ることが多い。
『皮膚の感覚がない。強い痛みは感じる。排尿困難な場合がある。』
○レベル5 深部痛覚の消失。後肢の全ての感覚が無くなり、器具で後肢の指先などを 強くはさんでも何も感じない。
『足の指を強くつねってもまったく痛みを感じない。』
ウリエルの場合はレベル2なので、ナックリングは昨日で一旦解消している。しかし、自由に動き回ったり、飼い主に飛びつくなどの無理をすると再発する可能性がとても高いという。
ケージレストとは、飼い主が犬に対して安易に反応をせず、無視することにより、犬の無駄な動作を極力抑えることだ。室外犬と比べ室内犬は飼い主に対する甘えが強いため犬のほうが人より偉いと思ってしまう傾向がある。食事時以外は1日5分程度しか遊ばないようにしなければならない。1ヶ月間続けることができれば成功という。
我が家ではラミエルとウリエルとケージを分ける。具体的にはウリエルを2階にあげて、絶対安静状態を作りたい。 - 2010/04/19(月)
- 朝9:00早々にペットドクターから電話が入る。
餌を殆ど食べないとのこと。入院当初3.5Kgあった体重が3.2Kgに落ち込んでおり、家で餌を与えたほうが良いとのアドバイスを受けた。現在ナックリング(足の甲と裏が反転する)状態もなくなっており、飼い主の愛情を欲しがっているとのことで、今から即、愛犬ウリエルを引き取りに行ってくる。
2階に特設ケージをセッティングして、餌を食べさせたが、好きな缶詰も野菜も食べてくれない。私たちが1階に離れると「わんわん」と悲しげな声を出す。止んだかと思うとまたワンワンと泣き出す。とてもかわいそうだが仕方がない。やむなく、夜になってドクターに電話で相談すると、しかたがないので夜になるまで、しばらく家族と一緒の所にいさせてもOK と返事をもらい、下のリビングにおいて、じっと遠くから見守っている。家族やラミエルがそばにいると安心しているようだ。なんとか早いうちに食事をさせたいものだ。
8日間で10万円も入院費用がかかってしまった。
- 2010/04/20(火)
- 午後すぐから雨が降り出したが、今日の雨は冷たくない。今週も雨がちの日が多いようだが、いよいよ暖かくなってきた感じがする。
昨日は餌も食べられないほど落ち込んでいたが、今朝は餌を少し食べてくれた。また、薬もなんとか飲んでくれたので少しホッとした。ヘルニア発見の後ろの左足で後頭部をなでられるようになったのも安心のひとつだ。まだ、元気が無く笑顔や眼の輝きは感じられないが、これから大事に順調恢復に向けてやさしく手伝いをしてゆきたい。
ジムの帰りにこんな本を買ってきた。トレーナーが書いた本なので、参考になると思う。
- 2010/04/21(水)
- 今日は最高気温が25℃を超える夏日になり、網戸を使わないと家の中は熱いほどになった。先週雪が降ったとは思えない。明日からは雨模様でまた寒くなるようだ。
ウリエルも日に日に餌の量も増え、餌も元気をつける肉類、栄養をつける野菜もしっかりと食べられるようになってきた。明日明後日は名古爺の見舞いでツレアイ&義母愛子さんが愛知に出かけるので、dachs飼主が一人で食事と薬の世話をする。散歩はまだ出来ないので、公園に抱っこして短時間連れてゆくぐらいとなる。 - 2010/04/22(木)
- 今日は朝から終日寒い雨。お昼にジムに出かけたとき車の窓にかかる雨は雪のような冷たい降りかただった。先週17日の仰天遅雪のように暗く冷たい1日だった。今日は愛子とツレアイが居ないし、ラミウリも散歩に行けないし、ジムで汗をかいてきた以外は退屈な1日だった。
- 2010/04/24(土)
- 早いもので、週はじめに退院してはや6日が経った。餌は食べるようになったが、脚の具合がすっきりしないようで、まだまだ元気が出ていない。体をこわばらせ、小刻みに震えていることが多いので、退院したとはいえ、まだまだ安心はできない。
散歩はまだ無理なので、抱っこして公園まで連れて行っているが、今日ジムの帰りに「ペットスリング」と呼ぶハンモックタイプのショルダーバッグを買ってきた。色がレッドで女性飼い主向けに作られているようで、残念ながらdachs飼主は持っていけるシロモノではない。dachs飼主は今まで通り抱っこだが、ツレアイがこれを使うようになる。病状や今後のリハビリ方法について訊きたいので、2,3日うちにもペットクリニックに相談に行く予定。
- 2010/04/26(月)
- 先週月曜日に退院して丁度1週間、今日で薬がきれるので夕方ペットクリニックに状況報告とこれからどうするか? について相談に行って来た。
食事も薬もきちんと飲み食べているが、「少し元気がない」ことを報告した。Drからは「まだ体重は病気前の3.5Kgに戻っていない(3.2Kg)のでもう少し食事の量を増やしてみるようにしてください。血液検査などの結果は正常の範囲なので食事をきちんと食べているなら特に他の病気のことは考えないでよい」と説明される。
また「椎間板ヘルニアは痛みをとる薬はあるが治療や快癒の薬は無いので、今日でいったん薬はやめましょう。ただ骨の健康の為、コンドロイチンサプリメントは引き続き飲ませることにしましょう」と言われた。
要は「しばらく様子をみましょう」が結論で、公園で少し歩かせてみる、後ろ脚の曲げ伸ばしをリハビリとして時々してあげる、くらいであり、ドクターとの相談結果で、1ヶ月ほどさらに様子をみることにした。 - 2010/05/01(土)
- ウリエルが先月19日(月曜日)に退院してからはや2週間近くになる。当初餌も食べなかったが、なんとか餌だけは高カロリーな動物の高カロリー缶肉に代えて、食べさせるようにしている。ここ2,3日くらい前からドライフードも食べるようになってきたが、気持ちの上で元気が見えてこない。
ベッドの中や好きなリュックサックの中でいつまでもじっとしていることが多く、dachs飼主家族としては心配で落ち着かない。体での心配は尻尾が下を向いたままで上に上げられないようだ。筋肉ではなく神経の所為と思うが、小便の際、尻尾が濡れてしまい、毎回尻尾を拭いてあげなければならない。
元気が出ないで、笑顔を見せないのがとても心配だ。 - 2010/05/02(日)
- 5月になるとさすがに暑さを感じだす。昨日今日のような快晴だと、お昼に家に居るとガラス戸を開けて網戸にしないと暑いし空気も悪くなる。網戸を空けてやると、ラミエル、ウリエル、ともに網戸の近くに寄って殆どじっと庭を見ている。いつものガラス戸だと下半分が曇りガラスになっていぬ達には外の景色が見えないからだ。
あまりに暖かいので義母愛子さんも連れてお昼に2時間ほど2匹も一緒に千葉県立北総花の丘公園に散歩に行った。
途中から病気療養中のウリエルは抱いたが、ラミはずっと歩いて行動した。良いお天気で家族連れも芝生でのんびりと遊んでいる。つつじをはじめ春・初夏の花々が美しく咲いていた。
- 2010/05/04(火)
- 1昨日の花の丘公園散策に続き、今日はわが街印西市の小林地区に鯉のぼりを観に行ってきた。車に載せて行くのだが、「何処に連れて行かれるのだろうか」「ペットホテルか?獣医さんか?」と乗ってる間中怯えているようだ。具体的には体を震えさせ、口は終始「ハァーハァー」といい続けている。
鯉のぼり会場は明日4日のこどもの日がメインなのでまだそれほど揚がってきていない。明日は子供の作った鯉のぼりも含め1500匹以上が揃うという。
ウリエルはあまり歩かせると悪くなるかも知れないので、5分くらい歩かせた後、抱っこした。歩く時間が少ないので会場は30分弱で切り上げ、帰路についた。もちろん、帰りの車では「ハァ」も無いし、震えも起こっていない。明るい兆しがはやく来て欲しいものだ。
- 2010/05/12(水)
- ウリエルが退院してはや3週間を超え24日目となり、椎間板ヘルニア発症の4月12日から丁度1ヶ月になった。近所の犬仲間の同じダックスのろーちゃんが今日ヘルニアの心配で診せたところ、初期症状にかかっていることがわかったそうだ。ウリエルの症状やその後の経過を飼い主に報告していたので、早いうちに医者に診せることができた、と感謝された。意外に頻発していることに驚く。
肝心のウリエルは今朝と夕方1回づつだが、初めて家の中で短時間だが走ってくれた。しかし、それ以外の時は歩行に慎重なようで、ベッドでじっと寝ていたり、立った時もじっとしていたり、今までの活発さは残念ながら感じられない。 - 2010/05/19(水)
- ウリエルが退院(先月19日)から今日で丁度1ヶ月。先週末ドクターに「尻尾を振らない・おしっこする際尻尾が濡れる」ことを訴え、痛み止めの内服薬を5日分貰ってきた。1日1回飲むその薬が効いたのか、クリニックへ行ったのが効いたのか、尻尾を時々振るようになった。今日でその薬も終了するが尻尾の根元が上がっていることが多くなった。なんとかしっぽがあがり小便で濡れないようになればウリエルのヘルニアは恢復としたい。リスクの高い手術を受けないとなかなか完治はせず、運動はスローモーになるし、散歩の際も万全の注意を払って観てあげなければならない。ウリエルには手術をしてもらいたくない。
- 2010/05/24(月)
- ウリエルの椎間板ヘルニアがまだ全快していないのに、今度はラミエルの足の運び方がぎこちなくなった。
夕食後に歩く姿をみてると、なにかぎこちない。またヘルニアか! と仰天・心配して雨の中、ペットクリニックへとるものもとりあえず向かう。ラミエルは2年前にヘルニアを発症し、手術をしたばかり。ドクターにさっそく診て貰った。左後ろ足裏のカエリが遅いと謂われ、ヘルニアの疑いがある、と言われてしまった。とりあえず、ステロイド剤と内服薬を貰い、1週間の絶対安静を言い渡された。腫瘍や別の原因が考えられるが、1週間様子をみることにする。1週間後も同じ様子なら、病院で1週間か10日入院して点滴を受ける予定。それでも聞いてみると、術後のヘルニア再発率は30%と結構高いのも心配の種。それでも回復しないようであれば、MRIを撮って、ヘルニアかどうかを判断する。
近所の犬仲間ろーちゃんも千葉市内の診療所でMRIを撮り、軽度のヘルニアが発見されたそうだ。3ヶ月間ほど様子をみるとのこと。ろーちゃんの家でもMRIで8万円、其の他含め現在20万円の出費と聞いた。金食い虫のミニチュアダックスだが、お金と愛を比べればやっぱり最後に、愛は克つ。 - 2010/05/25(火)
- 昨日から夕食時に餌と一緒にステロイドと痛み止め内服薬をラミエルに飲ませている。動作はもともとスローモーなので、痛がる様子もない。ただ、ドクターから絶対安静といわれているので、殆ど終日ケージに入れているのが不満らしい。
ウリエルも同罪ではないが結果的に一緒にケージに入れられることになり、両犬ともたたみやじゅうたんの上に自由に歩き回れないのがトテモ嫌そうで、よく無駄吠えしている。2年前のラミエルの手術、1ヶ月前のウリエルの発症に続いてきのうからラミエルの再発嫌疑と続いているので、少しの歩行異常にも慎重にならざるを得ない。2週間前にも近所のダックスがMRIを撮った。とても気に懸かる。ダックスだけでなく、ゴールデンリトリバーは関節の病気になりやすく、コッカスパニエルは心臓病になりやすいとも聞いている。 - 2010/05/31(月)
- ラミエルの内服薬が昨日で切れたので、朝一番でペットクリニックに行ってきた。ウリエルも薬をやめてから1週間経った。様子を見てもらいに一緒に連れて行った。椎間板ヘルニアという同じ病気でほぼ似た時期にかかったのにはたいへん心が痛んだ。
ラミエルのほうが前回絶対安静といわれているので、車の中ではケージに入れて輸送。ウリエルはつれあいが抱っこしてペットクリニックへ。
脚や腰の様子は神経学的にみると「現状問題なし」といわれ、痛み止めの薬もラミウリともに必要ないとのことで一安心。運動を殆どさせていないので、十分注意しながら外へ散歩に連れて行ったりしていけば良いと、現役復帰普段の生活に徐々に近づけてゆく。尻尾や手足を良く舐めていたので、「肛門腺絞り」と「爪切り」をして貰ってきた。
全快ではないが、一旦これで両犬とも通院治療を離れ、公園散歩やお風呂で水泳などでヘルニアのリハビリを留意しながら根気よく続けてしてゆく。